育成年代のサッカー選手に多い障害(12):つき指

今回は、サッカー選手のみならず一般の人にも多く発生する「つき指」を紹介します。サッカーでは、GKはセービング・接触プレイ、FPでは転倒時に手をつく、ボールが当たるなどが考えられます。

一般的につき指を軽視する部分がありますが、実はつき指は指に強い衝撃が加わって起こる障害のため靭帯損傷や骨折など、さまざまなタイプの損傷が起こります。たかが、つき指として軽く考えて適切な処置をとらずに放っておくと、指の変形や機能障害などの後遺症が残ってしまうことがあります。

受傷時のケースを3つあげると、図①は側方の靱帯が損傷を受けるケースで、靱帯が部分的に切れることもあります。図②は、手のひら側の靱帯を損傷したケース。図③は、脱臼骨折が起きているケースになります。図③になってくると医師によって整復を施さなければならないケースが多いため早めに医療機関に行かなければなりません。

症状としては、外力が加わった関節に痛みや腫れが起こります。ときには脱臼や骨折が起こることで、変形がみられる事もあります。骨折や靭帯損傷が起きている場合には、時間が経つとともに皮下出血(内出血)が目立つようになります。受傷後は、まずアイシングを行います。そのあとテーピングなどで固定をしましょう。変形があり、脱臼や骨折の可能性がある場合には、早めに近くの医療機関で診断を受けるようにしましょう。

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2012年03月23日 17:37

育成年代のサッカー選手に多い障害(11):外反母趾

今回は、サッカー選手のみならず一般の人にも多く発生する外反母趾を紹介します。外反母趾とは、足の親指が外側に変形し、痛みを伴う疾患です。主に中学生の頃から発症し始めると言われています。

発症の原因として、自分の足に合っていないスパイクやトレーニングシューズ・ランニングシューズを履き続けることにより、発症する外部的な問題と土踏まずが落ちている、足の指がうまく使えない、足首が硬いといった内部的な問題が挙げられます。

症状としては、親指の変形がみられるようになります。また痛みにより親指に体重がかけにくくなり、最終的には日常生活でも痛みを感じるようになります。

予防としては、まず、自分の足に合っていないシューズを避け、土踏まずを支えるインソール(写真①)などをお勧めします。他、タオルギャザー(写真②)など指を開くエクササイズや、足の指全体を動かす筋肉の強化も一緒に行うとよいでしょう。また、外反母趾の症状が進んでいる場合は周りの筋肉も緊張して動きが悪いため、お風呂の中で手を使って動かすとともに、ふくらはぎのマッサージやストレッチを行うと良いでしょう。シューズといった問題はすぐに解決できると思いますが、内部的な問題は、捻挫の既往歴など様々な原因がある為、一つでも項目が一致して気になる方は、近くの整形外科などに相談しても良いと思います。

外反母趾に対して、最も重要な事は変形を悪化させないことです。きつくフィットしないシューズを選ぶのではなくシューズ購入の際はお店の店員さんと相談しながら自分に合ったシューズの購入をお勧めします。また、スポーツ動作で痛みが出るようになれば早めに近くの整形外科への受診をお勧めします。

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2012年02月22日 18:04

スキー、スノーボード、スケートを体験してみませんか?

寒い日が続き、雪が降って積もる日もあります。寒さに負けていませんか?冬にしかできないスポーツ、スキー、スノーボード、スケートなどしたことはありますか?

雪の上や氷の上で行うスポーツの特徴は、滑りやすい・転倒しやすいなど、いつも以上に不安定な状態の上で運動をしているのです。滑りながらバランスをとり、板やエッジの上で身体を動かし運動しているのです。具体的に思いうかべてみてください、たとえばスキー選手は滑って動くスキー板の上に乗っているだけでなく、その上で身体を動かし滑る方向を変えたり、減速し止まったりします。スケートでも、細いエッジの上に乗って体を動かします、その動きにより進む向きを変えたり、回転したり、加速したり、減速したり、止まったりします。

このような「滑走する運動」は日常では体験できないような性質のものです。
しかしよく似た状況は身近にもあります、雨上がりの芝のピッチを思い浮かべてください。いつも以上にスライディングがよく滑るようになります。急に走ったり、急に止まろうとすると滑って転倒しやすくなり、場合によっては動きが鈍くなりますます。

実は、新たな運動体験が増えることによって、運動能力が向上します。経験したことのある体の動きは、よく似た状況の時に、体はとっさに反応するのです。ということは、いつもと違うスポーツをしても、サッカーも上手になるということです。

せっかくの機会です、この時期にしかできないスキー、スノーボード、スケートを体験してみませんか?

東広島整形外科クリニック 院長 小林 豊

2012年01月26日 00:00